自社サイトのリニューアルやWeb広告予算の分析・差配、掘り起こしツールの導入など集客関連全般を支援。

#大手人材派遣

採用区分

  • 課題

    自社サイト強化は勿論、それに伴う外部集客を強化したいが、分析含め社内にリソースがない。

    同社は、事業拡大に伴い自社採用サイトの強化と、それに連携したWeb広告をはじめとする外部集客の重要性を認識されていました。しかし、その実行にはいくつかの構造的な課題が存在していました。

     

    • 分析リソースの不足:

      •  Web広告やサイトのアクセスデータを分析し、改善施策を立案する専門人材が社内に不在。

      • 結果として、各施策の効果測定が曖昧になり、投資判断を客観的なデータに基づいて行うことが困難な状況でした。

    • 採用プロセスのブラックボックス化:

      • どの広告媒体からの応募者が、最終的に「稼働」に至っているのかを正確に追跡できていない。

      • 応募数を増やす施策が、必ずしも事業貢献につながっているとは限らないという問題意識がありました。

     

    これらの課題により、同社の採用マーケティングは担当者の経験や感覚に依存した属人的なものとなり、再現性のある成長戦略を描くことが難しい状態にありました。

  • 提案

    ATSの活用支援などを通して、経路別に応募〜稼働までをモニタリング。

    私たちは、課題の根本原因が「データに基づいた意思決定の仕組みが確立されていないこと」にあると分析しました。そこで、短期的な広告運用代行に留まらない、より本質的な解決策として、採用活動全体のデータ化と可視化を提案しました。

    • データ基盤の整備:
      • まず、同社が導入されていたATS(採用管理システム)の活用をPMOとして支援。応募経路別にエントリーから採用、そして稼働に至るまでの一連のプロセスを正確にデータで追跡できる体制を構築しました。
    • 客観的データに基づく戦略立案:
      • このデータ基盤を用いることで、「どの媒体が最も稼働率の高い人材を獲得できているか」「どの段階で候補者が離脱しやすいか」といった、これまで感覚的にしか把握できなかった事実を数値で可視化。
      • これにより、単なる応募単価(CPA)だけではなく、事業貢献度という観点から各施策の費用対効果を正確に評価する基準を設けました。


    この提案の核心は、目先の応募数を追うのではなく、事業成果に直結する「稼働数」を最大化するための、客観的で合理的な意思決定プロセスを組織に定着させることにありました。私たちは、クライアント企業に伴走し、データドリブンな採用マーケティング体制への変革を支援しました。

  • 成果

    WEB広告の最適予算差配を実現。サイトリニューアルも実施し、大幅に応募数・稼働数を向上させた。

    データ基盤の整備によって得られた客観的なインサイトは、具体的な成果へと結びつきました。

    • 広告予算配分の最適化:
      • 費用対効果の高い広告チャネルが明確になったことで、そこに予算を重点的に配分する、合理的な広告運用が実現しました。無駄な広告費を削減し、投資効率が大幅に改善されました。
    • データに基づくサイトリニューアル:
      • 応募者の行動データを分析し、離脱率の高いページや導線の問題を特定。UI/UXを改善するサイトリニューアルを実施した結果、応募転換率の向上に成功しました。


    これらの施策が相乗効果を生み、最終的に同社の応募数、そして事業目標である稼働数は、支援開始前と比較して大幅な向上を見せました。本件は、単なるマーケティング施策の実行に留まらず、クライアントのHRパートナーとして、データに基づいた戦略的意思決定の仕組みを構築し、組織の成長を支援した一例です。